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私が初めてパニック障害の診断を受けたのは、5年前の夏でした
自分がパニック障害かもしれないと気づいたきっかけは、何度も起こる過呼吸発作でした
パニック障害の診断を受けた当時、この病気についてあまり知識がなくて
「過呼吸が多く起こる病気」くらいしか理解していませんでした
しかし、日に日に増える不安感や制限される日常生活
過呼吸だけではない症状を体験して、パニック障害の辛さを実感しました
今回は実際に経験して初めて分かった、パニック障害の辛さを書きたいと思います
当たり前に出来ていたことが、出来なくなる恐怖
電車に乗る、お買い物に行く、友達と待ち合わせるなど…発作が起こることで出来なくなることが増えていきました
遊んでいるときに発作で迷惑かけたくないから、遊ぶことを控えたり…
お買い物中に発作が起きると怖い…不安になるから行かないでおこう
最初はパニック障害でも出来ることは多かったのに、1つ1つなくなっていくような感覚でした
自分が自分ではなくなっていくような…
「もしかしたらずっと、このままなのかな」という不安がいつもありました
同世代の友達が楽しそうに出かけている写真を見ては落ち込んだり…
新しい洋服を見ても、出かける機会はあるのかとネガティブな感情になったり
発作が起こることで、出来なくなることが増えた時
“当たり前が、実は当たり前ではなかったこと “に気づきました
みんなと同じように働けない
パニック障害で働けなくなり、家で療養しているときにいつも思っていたのは、“働けない辛さ”でした
“仕事ができる状態じゃないのに、無理して働くのは決して正解ではない”と今では思いますが、当時は働き盛りの周りと比べて落ち込む毎日でした
早く働く場所を決めないと!といつも焦って過ごしていました
「フルタイムでみんな頑張っているのに働けなくてごめんね」と夫に言ったとき、「みんなって誰?」と聞かれました
そのとき「確かにみんなって誰だろう」と率直に思いました
友達全員が正社員でフルタイムというわけではない、
アルバイトをしている友達や、子育てを頑張っている友達
勝手に社会のレールから、遠ざかっているように感じてしまっていました
「みんなって言ってるけど、自分で自分を縛らないで」
働けない辛さは消えないけれど、その辛さを自分自身が大きくする必要はないんだと感じたことを、今でも覚えています
コントロールできない症状
療養中だけでなく、働き始めたときに苦しかったのが、コントロールできないこと
電車に乗れるようになってきたころ、お買い物もスムーズにできていたころ…
やっとできるようになっていたのに、急に襲ってくる息苦しさ
コントロールできていないことで、不安感や悲しさが生まれることが多かったです
寛解に向かっている!と感じている時期でも、ふと不安感やそわそわ感がくると、「また戻っちゃうの?」と怖くなることが何度もありました
そんなとき病院の先生に
「坂道もゆっくりじゃないとしんどいよね、たまに止まったり進んだり…
できた日がちゃんとある、できなった日にできた日まで引っ張られないで」
と言葉をかけてもらってから、心がとても軽くなりました
\私が愛用している日記帳はこちら/
パニック障害で、突然襲ってくる症状は確かに怖くてたまりません
自分でも予測していないときに、なんで?と思うときもたくさんありました
でも、“できた日が確実にあること”を忘れてはいけないと今では思っています
まとめ
私がパニック障害になって5年以上。
今振り返っても長かったな、と思います
辛かったことのほうが多かったパニック障害、今でも不安になることはありますが…
必要な不安や適度な緊張感は、大切なことだと思えるようになりました
“できた日が確実にある“
パニック障害関係なく、いつか自信がなくなったときの自分に、これからもかけてあげたい言葉です